目立った海外からの参加

◆2日間の会議の流れ
会議初日の15日、午前9時30分、数分おきに到着する新交通システムのポートライナーで、ぞくぞくと来場者が神戸国際会議場に詰めかける。国際的な会議とあって、外国人の姿が目立つのも特徴だ。
午前10時。AM/FMインターナショナル日本支部、年次総会議長の神戸大学教授、高田至郎氏が「コンファンスはAM/FMインターナショナル日本の年間行事では、最大のイベントである。これまでは東京で開催されていたが、本会議の需要性、有用性を広く知ってもらうため、初めて関西地区で開催することにした」と開会を宣言。
続いて日本支部会長の東京大学名誉教授伊理正夫氏、北アメリカ支部会長ステファン氏、欧州支部専務理事マックライン氏がそれぞれ挨拶した。
伊理会長は「阪神・淡路大震災の復興にAM/FM/GISの技術が役立ったことはご存じだと思う。AM/FM/GISが災害の復旧や防止に果たす役割を、この神戸の地で話し合うのは意義あることだ」と述べた。
北アメリカ、欧州支部からは各支部ごとの活動内容が紹介された。
会議はまず高田至郎氏の特別講演から始まった。
「阪神・淡路大震災における被災と復旧計画」がテーマ。実際に大震災を体験した立場からの話だけに緊張感があり、参加者は熱心に聞き入っていた。
海外の参加者にとっては貴重な情報だったようで、聞き漏らさないよう、真剣にメモを取っている姿が印象的だった。
次に招待講演が行われた。北アメリカ支部から交換スピーカーとして来日したマーク・レッドベター氏が、アリゾナ州スコッツデル市で開発されたGISの支援ソフトについて講演。
欧州支部のロバート・マクミラン氏は「英国における大型マルチユーティリテーの出現」を発表した。
論文は1日8テーマずつ2日間で、16テーマが発表された。この中からベストスピーカーが2人選ばれ、97年開催予定の海外支部コンファレンスに日本代表として派遣される。
論文の審査対象は内容とプレゼンテーションでの表現力。合計点で順位が決まる。いくら論文の内容が優秀でも発表がうまくないと、海外では通用しないからだ。
一人に与えられた時間は準備を含めて20分と短い。15分が経過すると合図のベルが鳴る。時間の超過は大きなマイナス点になる。
自分の順番がくるとプレゼン用のコンピューターを接続したり、OHPの用意をするなど発表者は汗だく。論文発表後、担当者は控え室で待機する。来場者からの質問に回答するためだ。8編の論文発表で初日の会議を終えた。
2日目の16日は、日本建設情報総合センターの平井政二氏が「被災、復旧・復興工事情報提供システム」について、大阪市土木技術協会の山脇博之氏が「大阪市道路・橋梁総合管理システム」について、大阪市下水道局の二関勝則氏が「大阪市下水道総合情報システム」について、それぞれ講演した。
また東京大学生産技術研究所助教授、柴崎亮介氏が「行政の情報化とGIS」をテーマに講演した。
論文は残り8テーマの発表があり、審査の結果、今年のベストスピーカーに東邦ガス大崎賢治氏と日立製作所嶋田茂氏を選んだ。
最後に日本支部幹事会委員長の東明佐久良氏(東京ガス)が閉会の挨拶をして、二日間のコンファレンスを終了した。