コンポーネントベースのGISアプリケーション開発
米スコッツデイル市 マーク・レッドベター氏


現在、GISでは、主流になっているアプリケーションソフトとの互換性のないことが問題になっている。例えば一般業務のソフト開発に使われているマイクロソフト社のビュジュアルベーシックなどとは互換性がない。これらが使えないとGISの技術と従来業務を一元化していく際、大きな障害が発生する。
データを伝達する場合、インタープロセスと呼ばれるコミユニケーション技術がある。小さいチャンネルを使って、お互いの情報伝達を可能にするものである。 しかしインタープロセス・コミュニケーションではメモリーに制約がある。ま二つの違ったプログラムが同時に立ち上がっているため、お互いの互換性、統一性がとられていない。
こうした課題を、どのように解決していけばよいか。GISのコンポーネント(構成要素)ソフトウエアを使うことが一つの解決策である。
GISのコンポーネントを使い、従来のプログラムツールを中に盛り込んだ。こうすることで一般業務で求められている情報処理を可能にした。
米国アリゾナ州スコッツデイル市でどのように技術を開発していったかを紹介する。
1994年、市のGISスタッフは、自力でコンポーネントソフトウエアの技術開発を決断、作業を開始した。プロトタイプが造られ、95年1月に実際のコンポーネントベースのアプリケーションとして使い始めた。
現在までに4つのGISコンポーネントを開発した。
 最初のコンポーネントはマップウォジェットと呼ばれている。OLE(オブジェクトの連結と埋め込み)のカスタムコントロールで、マップとイメージディスプレーが内蔵されている。ズームイン、ズームアウトが可能である。
使用者は自在に、地理的な画面を選択することができ、色彩、シンボルマークなどが使える。
2つ目がジェンエトリーエンジン。ここではGISのベクトルデータが蓄えられて、シームレス(境目なく)に、空間データにアクセスすることができる。このエンジンはODBC(アプリケーションとデータベース・サーバーの共通コマンド)のプログラムツールキットを使って開発された。
3つ目のコンポーネントはイメージサーバーである。GISのラスターデータにシームレスにアクセスすることができる。
これらの技術を市の部署がどのように使っているのかを説明する。
まず最初に土地情報ランド・インフォメーション・システムに使用している。このLISはGISデータのコーポレイトブラウザーによって行う。600台のデスクトップを使って、LISを行っている。
LISはGISのコンポーネントソフトウエアとマイクロソフト社のビュジュアルコンポーネントの協力で構築されている。
2つ目のアプリケーションは区分分け、ゾーニングに使われている。
3番目は高度強化システムと呼ばれている。このシステムではGISデータをラップトップでアクセスし、自動的に区分の名称とか、区画の名称などを検索する。
 月間報告書の作成もできる。現場で調査している者にとって非常に役立つ。
将来、開発したいアプリケーションがある。このスベツはコンポーネントベースの方策をとっている。その中には、新しいレビューが入っており、どこで何が起こっているかを、即座に把握できるようにしたいと考えている。
GISとデスクトップの仕事、ワープロ、表計算、グラフックなどをシームレスにアクセスすることができようにしたい。コンポーネントベースのものは、いろいろなものに対して早急に対応することができる。メンテナンスコストが安く、GISの技術者に頼ることが少なくて済む。高品質でユーザーが使いやすい形にもなっていくだろう。
このコンポーネントベースのスタリティーには大きなメリットがあると信じている。GISのベンダーに取り入れてほしいと思う。
ここ6カ月の間に大きなGISのベンダーが、われわれのところに来て、是非採用したいと言われた。GISのコンポーネントはベンダーにとって、安く、チャレンジのしやすいものだと考えている。