第2回 AM/FMコンファレンス 特別講演の要旨編



竹内 均氏 
東京大学名誉教授・科学雑誌「Newton」編集長
地球環境と人間

人間はかなり気ままな生物であり、多くの原料やエネルギーを使って快適な生活を営みながら、その一方で「環境汚染はごめんだ」などといっている。
厳密に言えば、実はこれらは矛盾した欲求なのである。

人間のこの矛盾したこの二つの欲求をともにかなえる方法が省エネルギーである。省エネルギーというと、われわれは、すぐに「電燈をこまめに消す」といったケチなことを思い浮かべる。

確かに、省エネルギーにはそういった一面もある。
しかし、省エネルギーには、環境汚染を少なくし、産業の生産性をあげるといった積極的なほかの面もある。
ある言い方をすれば、現在の日本の自由と繁栄は、省エネルギーのこのような積極的な面の基礎の上に築かれたものである。



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