品川駅はビジネスパーソンにとって魅力の多いエリア

東京のターミナル駅の1つである品川駅は、経済の活気が感じられる街です。ここでは、そんな品川駅の魅力についてご紹介します。

歴史のあるターミナル駅

品川駅は、JR東日本の山手線・京浜東北線・東海道線・横須賀線といった在来線各線、JR東海の東海道新幹線、京浜急行電鉄の京浜急行が乗り入れるターミナル駅です。

品川駅は1872年開業で、新橋駅よりも先に開業しており、桜木町駅とともに日本一古い鉄道駅の1つです。2015年3月の「上野東京ライン(東北縦貫線)」完成に伴い、上野駅が終着であった宇都宮線・高崎線・常磐線の列車と東海道本線の相互乗り入れが始まりました。これに伴い、常磐線の終着駅は品川駅となっています。

品川駅の2015年度の1日平均乗車人員は、JR東日本が約36万1000人、JR東海が3万4000人、京急が27万2500人です。JR東日本の駅では渋谷駅に次ぐ6位、京急の駅では横浜駅に次ぐ2位の利用者数となっています。

京急については、「モーニング・ウィング号」や「京急ウィング号」を含めた全種別の列車が停車する駅の中では1位の乗車人数です。

高輪口は人通りの多い商業エリア

品川駅は、「高輪口」(西側)と「港南口」(東側)に分かれており、両方面が線路に完全に分離された格好で、それぞれ異なる雰囲気の街並みを感じさせます。

西側である高輪口には、京急グループの複合商業施設である「ウィング高輪EAST」が併設されています。長距離バスの始発地である品川バスターミナルに近いのもこちらです。

駅を出ると、品川プリンスホテルやザ・プリンスさくらタワー東京、高輪京急ホテル、グランドプリンスホテル高輪など、多くのシティホテルが立ち並びます。

駅前を走る道路は国道15号(第一京浜)で、道路沿いにはオフィスビルやビジネス施設が多いです。全体的に、商業繁華街で多数の店舗が並び、人通りも多いエリアとなっています。

駅から少し歩くと洗練された住宅街が

駅から国道15号にかけてのにぎやかな通りを抜けると、閑静な高級感住宅街があります。高輪口から国道15号を渡って西へ歩いていくと、次第に静かになり、高輪3丁目の住宅街に入り、御殿山などの住宅街も背後に控えており、雰囲気が違うでしょう。

高輪界隈の住宅地は洗練された街並みの景観で、ゴージャス感のある住宅が並んでいます。しかしながら、品川駅から西方面は登り坂となるので、歩くには少し体力が必要かもしれません。

港南口はオフィスエリア

東側である港南口方面は、都市再開発で整備され、先進的な湾岸地域の街並みが見られます。

かつては工場や倉庫などが広がり、駅からのアクセスも長い地下通路を通る必要がありました。しかし、貨物ターミナルや新幹線車両基地の跡地の再開発をはじめとして、1994年に品川インターシティ、2001年以降にはタワーマンションや超高層ビルなどが次々と建設されていきました。

港南地区で代表的なのは2004年にオープンした品川グランドコモンズで、日本マイクロソフトも品川グランドコモンズ内の品川グランドセントラルタワーに本社を構えています。そして、2000年代後半には、都内でも有数のオフィス街へと変貌を遂げています。

そのほかにも、NTTのオフィス施設やソニー本社ビルなどの商業ビルが並び、経済的な活気が感じられます。東へ10分くらい歩いたところは再開発で整備され、高層マンションや学校、図書館などの施設も充実しているので、不便がありません。

海風も感じられ、臨海エリアらしい雰囲気も感じます。

交通の便がよく、商店街もあるので便利な街

ここまでに述べたように、品川駅はターミナル駅で在来線へのアクセスは良好です。東京駅まで山手線で10分、新宿へも20分ほどで行くことができる交通の便のよさは大きな魅力となっています。

さらに、品川駅からは新幹線や高速バスに乗ることもできるため、出張の多いビジネスパーソンにとっては特に便利なエリアといえます。

品川駅は駅名こそ「品川」ですが、実際は港区に位置しています。その賃貸住宅の家賃相場は、1Rで9.1万円、1K~1DKで10.0万円、1LDK~2DKで17.6万円と、東京・港区の中では比較的安めです。

品川駅の周辺は、スーパーなどの生活に密着した商業施設、特に大型スーパーは豊富とはいえません。駅構内にはアトレ品川があり、その3階にはクイーンズ伊勢丹品川店が入っていますが、どちらかといえば価格が比較的高めな商品をとりそろえています。

そのほか、高輪口のルミネザ・キッチンにあるKINOKUNIYA entreeルミネザ・キッチン品川店も、普段の食べる物を買うスーパーというよりは、ちょっとした総菜やおつまみなどを買う高級スーパーといった感じです。ほかにも、京急ストア品川店、マルエツプチ港南シティタワー店、マルエツプチ北品川一丁目店といった店舗もあります。

自炊したいと思う方には、こうしたエリアは物足りなさを感じるかもしれませんが、裏を返せば、品川は食べ物をテイクアウトできるお店には事欠かないということでもあります。コンビニも多くあります。懐に余裕がある方であれば、バラエティ豊かなご飯を日々楽しむことができるでしょう。

また、ターミナル駅であり、オフィス街でもある品川駅には、書店は比較的充実しているといえます。港南口方面にはくまざわ書店品川店や三省堂書店 品川駅南店、高輪口方面にはくまざわ書店ウィング高輪店やbook expressエキュート品川 サウス店などの書店があります。

今後も再開発が着々と進む品川エリア

東京の各地域では、2020年開催予定の東京五輪や、その後の“ポスト五輪”を睨んだ再開発が着々と計画されつつあります。2027年開業予定であるJR東海リニア中央新幹線の首都圏側の始発駅になることが正式に決まった品川駅周辺も例外ではありません。

JR東日本は、2020年に半世紀ぶりとなる山手線の新駅を暫定開業することを発表。加えて、品川・田町駅間の車両基地跡地に複合ビルを建設して2024年から順次開業するとしています。

京急は、品川駅前の複合ビルを2027年前後に建て替えることを計画していますし、西武ホールディングスも品川プリンスホテルなどがある品川・高輪エリアの再開発を構想しているとされています。

もともと品川駅は、羽田空港へのアクセスもよく、東京の「玄関口」としての役割を担ってきた交通の要所です。訪日外国人観光客の増加などを背景に、今後も駅周辺の獲得競争は激しさを増すことが想定されます。

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