いよいよ見学! 新築一戸建ての見学の際にチェックしておきたい2つのポイント

人生に何度とない大きな買い物であるマイホームの購入を成功させるためには、物件の見学は重要なプロセスです。新築一戸建てを購入しようと物件を探してきたAさん家族も、希望に合いそうな物件がいくつか見つかり、いよいよ物件の見学に行くことになりました。

ところが、実際に見学に行ったAさんは、すてきな住宅に目を奪われ、どこをどのようにチェックしたらいいのかよくわからなくなってしまいました。新築一戸建て物件の見学では、主にどういうポイントをチェックすべきなのでしょうか。

希望を実現できる物件か見極める!

新築一戸建ての場合、これから建てる注文住宅のようなケースではまだ現物がないため、モデルハウスを見学するのが一般的です。対して、すでに完成している建売住宅では現物そのものをくまなく見学することができます。

いずれの場合でも物件見学にあたって最も重要なことは、「この家に住んだら、自分や家族が今の家に抱えている不満を解消し、『こうなったらいいな』という希望を叶えられるか?」という点を見極めることです。

見学にうかがった物件で、自分や家族が玄関から家に入って自分たちの部屋に向かうところ、あるいは部屋からリビング・ダイニングに集まる時間帯、キッチンやバスといった設備を使う姿、掃除をする場面などを思い浮かべてみましょう。

そのうえで、自分や家族が「こうありたい」と望む生活を実現できる家かどうか…。そういう視線で見学してみましょう。

チェックしたいポイントその1~地盤・高低差~

加えて、物件について具体的にチェックしておきたいポイントが2つあります。1つ目は、その物件の地盤や高低差といった状況、そして災害に対する強さです。

近年は日本各地で大きな災害が発生していますが、マイホームを購入する際に特に気になるのが耐震性でしょう。2011年の東日本大震災発生以来、地盤の堅さや高低差、住宅の基礎などをきちんと確認する方が増えたといいます。

土地の地盤の強固さは、地震の影響の受けやすさだけでなく地盤沈下などの可能性を考慮するうえで重要なチェックポイントの一つです。その地域の地盤の状況や、地盤調査の結果などは入念に確認しておきましょう。

また、洪水やゲリラ豪雨による水害も多いなかでは、その地域の海抜や相対的な高低差もチェックしておきたい要素です。周辺に比べて低い場所にある住宅は、浸水被害のリスクが高いと考えられるからです。

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チェックしたいポイントその2~暮らしやすさ~

2つ目のチェックポイントは、「暮らしやすさ」に影響する要素全般です。生活の動線が阻害されず移動しやすいか、設備は使いやすい高さ・広さを備えているか、家族の荷物の収納は間に合いそうか、コンセントの位置は問題ないか……こうした要素の一つひとつが、生活の快適性に影響を与えます。

すでに完成している物件であれば、実際の日当たりや眺望、窓の位置や数といった開口部の状況も実際に確認できます。家の内外を開閉・移動してみて、不具合がないかどうか、快適に生活できるかどうかをイメージしてみましょう。

物件が建築中であった場合、工事中の様子を見学できるというのは大きなアドバンテージです。断熱材や柱の入れ方などを見ることもできますし、建築に関する詳しい知識がなくても、工事中の作業員や現場の様子から工事の姿勢を垣間見ることはできます。

家屋そのものだけでなく、外構もチェックしておきたいところ。道路や近隣からの視線がどのように入るのか、車庫へのアクセスは問題ないかといったことが、実際の見学をとおしてより具体的にイメージしやすくなります。

おわりに

物件見学は、ただなんとなく住宅を見ているだけでもあっという間に時間が経ってしまいます。けれど、家に帰ると「あれ、あの部分はどうだったっけ?」となってしまうことも。

反対に、漏れのないようすべてをチェックしようとがんばるあまり、時間が足りなくなってしまうこともあるかもしれません。納得のいくまで見学することは大切ですが、物件見学に無限に時間をかけられるわけではありません。

必要なところを漏れなく入念にチェックするためには、チェックすべきことをあらかじめ想定して、その準備を入念に行ったうえで当日に臨むことが大切です。物件見学には、筆記用具やコンパスなど、必要な持ち物も多くあります。そういう準備も忘れないようにしましょう。